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ネコがお手上げな干支なお話

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昔々の大昔のある年の暮れのこと
神様が動物達にお触れを出したそうな…

「元日の朝、新年の挨拶に出かけて来い。
1番早く来た者から12番目の者までは
それぞれ1年交代で順番に動物の大将に
してやろう」と言いました。

それを聞いた動物達は元日が来るのを
指折り数えて待っていました。
ところがネコは神様のところに行く日を
忘れてしまったのでネズミに聞きました。

するとネズミは「1月2日の朝」だと
嘘の日にちを教えたのでネコは元旦の日
参加する事は出来ませんでした。

歩くのが遅いウシは夜のうちに支度をし
まだ暗いうち皆よりも早く出発しました。
それを見ていたネズミは
ウシの背中にこっそりと飛び乗りました。

そんな事とは知らず
ウシが神様の御殿に近付いてみると
まだ誰も来ておらずウシは大喜び
ウシを迎え入れようと門が開いた瞬間

ウシの背中から飛び降りたネズミが
先に門を潜り1番になってしまいました。

ネズミに先を越されたウシが2番となり
そこからトラ、ウサギ、龍、ヘビ、馬
ヒツジ、サル、鳥、犬、イノシシ
の順で到着しました。

ネズミに嘘をつかれたネコは
大将の仲間に入れてもらえず
今でもその時の事を恨んで
ネズミを追い掛け回しているそうです。

この十二支のお話は日本版だけでなく
中国やモンゴル、ロシアなどにも存在し
それぞれの国で内容が異なりますが
ネズミがズル賢いという顛末だけは
共通しているというから不思議ですね。

とりあえず?

ネコは可哀そうな奴で
ネズミはズル賢い最低な奴という事で。

ちなみに…
動物プロダクションとして
十二支の動物を集めるのに苦労する点は
何だか解りますか?

龍…辰としてタツノオトシゴにするか
龍のまま龍魚と呼ばれるアジアアロワナか
意外にもそんなイメージ問題で苦労します
水槽展示なのはどちらも一緒なので
選ぶのはどちらでも良いとは思うのですが
個人的にはタツノオトシゴ=龍にはならず
龍と言えば龍魚=アジアアロワナ派
かなりの少数派かもしれませんがね(笑

http://sf-japan.ocnk.net/page/23

 

 

 

動物のキャスティングからレイティングまで

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動物プロダクションとは簡単には動物貸出業
撮影内容などに応じて動物を調教する場合や
個体に応じ訓練などを行う必要もありますが
基本的には動物の習性や本能を利用し
それぞれの個体の特性などを生かせるように
現場や内容に沿った動物をキャスティング

勿論、保有していない種の動物や生き物
昆虫などの野生種のご依頼もありますので
野外採集などで段取りするような事もあれば
撮影に適した動きが可能なアニマルタレント
指定された種を保有されている業者や動物園
個人で活躍されているトレーナーさんなど
キャスティングの方法は生き物の数だけ様々

そんな動物プロとしての活動の中で
動物を使った番組やドラマ、映画やCM
MVなどの撮影時にも監修依頼が入るケース
施工と同時に対応するものもあれば
編集段階でのチェックのみの依頼まである。

海外の撮影チームが日本国内で撮影する事が
年々増えてきている事もあり
動物や昆虫などを使った撮影などに対しては
徹底したアテンダントを要求される。

各国によってレイティング審査の基準が違う
日本で問題視されていない事が問題視され
キャスティングする動物の数を増やしたり
動物用に保障される内容部分が圧倒的に違う

レイティング審査…
日本にも映倫という審査機関が存在するが
性的描写や暴力描写などは規制対象とするが
動物の扱いに対しては映画倫理綱領にある
宗教と社会の項目の中で

(1)信教の自由を尊重し ゆえなくこれを軽侮
中傷し憎悪を掻き立てる様な表現は避ける。

(2)人権の著しい侵害にあたらない限り
其々の国や地域の文化的多様性を尊重する。

(3)著しく反倫理的な行為を容認するような
表現ならびに善良な風俗
習慣を乱し否定するような表現は避ける。

(4)動物の生命および自然環境を

尊重することの重要さに配慮する。

日本のレイティング審査の基準とされやすい
映倫でさえ動物の事に関しての記述は
この項目にある最後の一行のみなのである。

他国ではあまり問題にならないような事柄に
神経質過ぎるのも無理はないと思いますけど
毎回基準差に悩まされるのも吝かではないし
諸外国の方々と一緒に仕事が出来る醍醐味は
現場の面白さを充分に感じさせてくれます。

如何でしたか?
動物プロダクションの業として
次回は様々なペットビジネスのプロデュース
コンサルティングなどのお仕事内容について
また時間があれば書いてみたいと思います。

 

 

 

上野のパンダだけが報道されるホントの理由

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上野で生まれた赤ちゃんパンダの話題が
ニュースなどで報道される度に思う事がある
”  赤ちゃんパンダってそんなに珍しい? ”

確かに日本でパンダが見られる動物園は3件
東京の上野動物園と神戸の王子動物園
そして和歌山のアドベンチャーワールド
個体の保有数で言えば、上野動物園が

今回の赤ちゃんパンダを含め現在で3頭
神戸の王子動物園が1頭
アドベンチャーワールドが5頭の全国で9頭
しかも、和歌山アドベンチャーワールドは
今年の6月に国内繁殖した3頭を中国に返還
※海浜、陽浜、優浜の3頭を中国四川省へ
頭数を目減りさせても和歌山が保有数No.1
他の激レアな種類の生体などに比べると
まあまあな頭数がいる動物さんなのである。

前回は生後6日で死亡してしまい
5年ぶりに赤ちゃんが生まれたから話題!?

これに関してもアドベンチャーワールドは
1994年の飼育開始から2000年、2001年
2003年、2005年、2006年、2008年
2010年、2012年、2014年、2016年と
コンスタントに繁殖に成功されていますが
上野動物園のような扱い方はされておらず
出産日にニュースが報道されるぐらいで
生後何日で何g増えただの、何喰っただの
全くと言っていいほど報道されはしない。

この中国のパンダ外交システムによって
諸外国に貸出しされているパンダの中でも
アドベンチャーワールドでの繁殖実績は
中国本土を除けば世界一のはずなのに…
そんな偉業さえもクローズアップされない

上野で赤ちゃんパンダが生まれた事による
経済効果は267億円、来場者数200万人増
関東で見れるのが上野動物園だけだから?
もはや地域格差だけで片付けられる話では
ないケタの数字が並んでいる(笑

上野動物園、正式名称は恩賜上野動物園
1882年に博物館の付属施設として開園し
日本で最も古くから存在する動物園であり
日本の首都である東京に位置する動物園
1972年 日中国交正常化のシンボルとして
ランランとカンカンという2頭のパンダが
日本に贈られた際に選ばれた老舗動物園

日本が高度経済成長期に沸いていた時代
戦後日本の平和と繁栄の象徴として
” 日本に最初にやってきた上野のパンダ ”
日本国民の脳裏に刷り込まれたこの印象
社会現象にまでなったという事も頷ける
そう考えると上野動物園のパンダは別格
歴史的背景によるブランド力の差
宿命的に今も引き継いでいる印象の差は
繁殖実績や保有数といったものだけでは
到底埋まらないのかも知れないですね。

ちなみに、国内のジャイアントパンダは
全て中国からのレンタル扱いなのですが
日本の飼育下で子供ちゃんが生まれても
性成熟する4歳ぐらいまでには基本的に
中国に返還されるシステムになっている。

レンタル料(ペア)は年間で約8000万
10年契約となるので合計8億円程となる。
貸与名目としては繁殖の為の研究目的
「野生動物保護事業への支援」として
中国の成都大熊猫繁育研究基地保有で
中国野生動物保護協会に支払われる形だ

今回のように国内繁殖した赤ちゃんにも
このシステムのレンタル料金は適用され
年間で約7000万が請求される。
尚、自然死以外で死亡してしまった場合は
損害金として約4000万が発生するらしい。

個人的には” いらんわそんなもん!! ” だが
経済効果267億円と聞くと安く思える(笑

しかし…
この中国のパンダ有料レンタルビジネス
なかなかのボロイ商売だとは思いますが
既に2016年の段階でパンダの格付けが
世界自然保護基金(WWF)の発表により
絶滅危惧種から危急種に引き下げらた事で
研究目的を名目にレンタルし続けるには
少しばかり無理があるような気がします。

ま、
そんな事に動じる国ではないでしょうがね