■和名:ハリガネムシ
    類線形動物門ハリガネムシ綱(線形虫綱)

 ■学名:Paragordius tricuspidatus
    Unidentified Nematomorpha sp.

 ハリガネムシ目に属する生物の総称。
 体表部分はクチクラで覆われており体節はなく
 体は左右対称で、非常に細長く
 内部には袋状の体腔があり
 種類によって体長数cmから1mに達するものまで
 存在する。
 ※乾燥すると外見が錆びた鉄の針金のようになり
  一時的に硬くなってしまいますが水に浸すと
  元に戻ります。

 水生生物ですが
 生活史の一部を昆虫類に寄生して過ごし
 一般的にはカマキリ等の昆虫の寄生虫として
 知られている。
 カマドウマやバッタにも寄生しもイワナなどの
 魚の内臓にも寄生したりする場合がある。
 
 尚、人間への寄生例が数十例あるようですが
 いずれの場合も偶発的事象と見られています。
 ※爪の間から人間の体内に潜り込ませるなどの
  拷問方法は俗説。昆虫などの体内から出た成虫が
  改めて寄生する事はありません。

■ページ右上の動画ファイルには10匹のハリガネムシが水の中で動く姿が映っています。
  ※ハリガネムシのサイズは各10cm程度の個体です。

 ■画像はハラビロカマキリのメス個体に
  寄生していたハリガネムシを
  カマキリの腹部を水に浸けてやり
  人為的に取り出しているところです。
 ハリガネムシは水中に産卵し
 孵化した幼虫は水生昆虫に寄生し
 その宿主である水生昆虫達が
 カマキリなどの次の宿主に捕食され
 今度は新たな宿主の体内で
 寄生生活をおくり成虫になる。

 成虫になると宿主の身体を破って
 外へ出るのだが
 周囲が乾燥していると脱出せず
 宿主を水辺に誘導しカマキリなどの
 宿主の腹部が水に浸かると
 腹腔を食い破って脱出する。

 ※宿主を水辺に誘導するメカニズムは
 ハリガネムシ自体が体温をあげて
 水辺へ誘うなどの仮説のみ
 これまで明確な原因は不明とされて
 いましたが、寄生した生き物の
 脳内にのみ未知のタンパク質が
 作られており、このメカニズムには
 神経伝達物質が関与しているようです。
 寄生している確率がカマキリの中では
 ハラビロカマキリが最も高いと
 様々な文献に記載されているが
 果たして? どれだけの個体郡を
 検体に使用しての確率なのか
 この確率には?
 未だ疑問を感じる筆者です。(笑




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