最期まで残る“匂い・声・触覚”──感覚の終末期が教えてくれる大切なこと
【第4話】最期まで残る“匂い・声・触覚”──感覚の終末期と、ケアの本質に触れる**終末期のケアにおいて、多くの飼い主が抱く不安のひとつに「この子は、まだ私のことが分かるのだろうか?」という問いがあります。体が弱り、目の焦点が定まらなくなったり、反応が鈍くなったりすると、どうしても“届いていないように感じる瞬間”が増えていきます。しかし、私はこれまで数多くの最期に立ち会い、ひとつ確信していることがあります。■ “感覚の終末期” は、順番に静かに閉じていく動物の感覚は、終末期に向かうにつれある順番で静かに弱っていきます。神経生理学的にはおおむね次のような流れです。● 視覚の低下● 聴覚の低下● 痛覚・体性感覚の過敏化● 嗅覚の保持● 触…
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